2009年03月14日

アレルギー性鼻炎の治療方法 1 一般的な治療法

アレルギー性鼻炎の一般的な治療方法のひとつとして、抗原物質を避けるという治療法があります。

具体的には以下の通りです。

1.マスク・メガネの着用(花粉症の場合)

マスクの着用はアレルギー性鼻炎には有効で、通常のものに湿ったガーゼを挟み込むだけでもかなりの効果があります。

花粉症用のマスクではかえって息苦しい感じがすることもあるようですが、通常のマスクで鼻に入る花粉数はマスクをしない場合の約3分の1になり、花粉症用のマスクではマスクを着用しない場合と比較すると約5分の1になるという報告もあります。

アレルギー性鼻炎、特に花粉症の人向けに、着用に違和感のない花粉症用のメガネも発売されています。

しかし、通常のメガネを使用するだけでもメガネを使用しない場合よりも、眼に入る花粉の量は半分以下になることが知られています。

2.衣類

アレルギー性鼻炎と分かったら、着用する衣類にも気をつけましょう。

例えば、羊毛製の衣類は花粉が付着し易く、花粉を屋内に持ち込み易いことが分かっています。

このことからも、着用する服装にも十分な注意が必要です。

3.洗顔

アレルギー性鼻炎、特に花粉症の方は、眼や鼻がかゆくて仕方がないということがありますよね。

洗顔は一見良いことのように聞こえます。

実際に、洗顔によって花粉症の症状が軽くなることがありますが、時には眼や鼻の周りについた花粉が侵入し、かえって症状が悪くなる場合もあります。

また、眼や鼻を水道水で洗うと粘膜を弱めることがあるので、注意が必要です。

症状がひどくなるようなことがあれば、早めに専門医に相談して下さい。

アレルギー性鼻炎と診断を受けたら耳鼻科医と協力し、根気よく治しましょう。

アレルギー性鼻炎の治療には、他のアレルギー疾患同様、抗原回避が非常に大切です。

ハウスダストは空気中を舞っているわけではないのでカーペットなどを変更するといったことが効果的です。

ダニを除去することも大切です。殺しただけでは意味がありません。

ダニを除去するには死体や排泄物を吸い取る掃除機が効果的です。

寝具は日光消毒をしたり、洗濯で対処します。

掃除の時は、ダニが舞い上がりやすいので、アレルギーの人は部屋を出て、掃除がすんだら換気をよくしましょう。

2009年03月13日

アレルギー性鼻炎の治療方法 2 薬物を使った治療法

アレルギー性鼻炎の治療に関しては、ガイドラインが作成されています。

アレルギー性鼻炎の治療にあたっては、まずは十分に症状、アレルギー反応を抑えて、徐々にステップダウンしていく方針が採られています。

1.抗アレルギー剤

アレルギー反応が起こるときに体内の細胞から化学伝達物質(ヒスタミンなど)が出ることや、出た後に生じる働きを抑えて症状が出るのを防ぎます。飲み薬と点鼻薬がありますが、効果が出るまでに2週間ぐらいかかります。

2.ステロイド薬

粘膜の炎症を抑える、抗体が作られるのを抑えるなど、多岐にわたる作用があるのが特長です。

飲み薬と点鼻薬があります。

3.抗ヒスタミン薬

ヒスタミンの働きを抑えることで症状を取り除きます。飲み薬があります。

4.抗血管収縮性点鼻薬

鼻の粘膜の血管を収縮させて鼻づまりを解消させます。

アレルギー性鼻炎の治療に使われている中心的な薬物は経口抗ヒスタミン薬です。

急性の閉塞症状がある場合には血管収縮薬を用いることもあるものの、薬剤性鼻炎の原因となるため、仕様は一週間程度までにとどめられています。

また点鼻薬の使用は基本的に鼻中隔に当てないように鼻の外側に噴射します。

特に血管収縮薬、ステロイドでは鼻中隔穿孔が報告されています。

アレルギー性結膜炎を合併した場合はザジテン点眼薬を用いる場合もあります。

2009年03月12日

アレルギー性鼻炎の治療方法 3 薬物を使った治療法

アレルギー性鼻炎の治療に使われる薬には、次のようなものがあります。

1.経口抗ヒスタミン薬

鎮静作用がないといわれる第三世代抗ヒスタミン薬のアレグラや作用発現のはやいジルテックが好んで用いられます。アレグラ1日2回60mgやジルテック1日1回10mg程度で十分と言われています。

2.経口抗ロイコトリエン薬

オノンが用いられることが多いですが、喘息の合併がある場合にはシングレアやキプレスも用いられます。鼻づまりに対しては抗ヒスタミン薬よりも有効ですが、点鼻ステロイドよりは効果が落ちるといわれています。経口ロイコトリエン薬は、慢性的な鼻づまりに悩むアレルギー性鼻炎の患者で好んで用いられます。

3.点鼻抗ヒスタミン薬

眼症状がない軽症の患者や経口薬を増やしたくない時に用いられます。ザジテン点鼻薬が良く用いられます。

4.点鼻ステロイド薬

初期は定期的に処方し、症状が落ち着いたら頓用に切り替えられます。抗ヒスタミン薬と併用することで使用量を減らす場合が多いようです。

5.血管収縮薬

ナーベルという薬がよく用いられています。肥厚性鼻炎の原因となるので、1週間以上の使用は奨められません。

6.点鼻抗肥満細胞薬

作用時間が短いため就寝前、起床時、外出30分前を含め、1日6回投与されます。インタールスプレーがよく用いられています。小児では扱える抗ヒスタミン薬が少ないためよく用いられる傾向があります。

(Wikipedia参照)

2009年03月11日

アレルギー性鼻炎の治療方法 4 減感作療法とは 1

アレルギー性鼻炎の症状が薬で改善しない場合、「減感作療法(げんかんさりょうほう)」が行われます。

減感作療法は、アレルギーの原因物質を少しずつ長期間かけて注射して、アレルギー反応を低下させる治療法で、低濃度・少量から始めて、徐々に濃度と量を増やしていきます

減感作療法は、治療用のアレルゲンエキスを非常に薄い濃度で皮内に少量(0.02ml〜)から注射し始め、慎重に投与量を0.5mlまで増やしていき、1回に投与するアレルゲンエキス量が0.5mlに達すると、アレルゲンの濃度をさらに10倍にし、同様に投与量を徐々に増やしていくというように、治療が行われます。

減感作療法による治療では、治療開始から半年以上かけて自覚症状が改善し、抗アレルギー薬などの薬を減量あるいは中止できるようになります。

減感作療法は、アレルギー性鼻炎の基本的治療法の一つとして、国際的にも認められたものです。

減感作療法は、20年以上前まではアレルギー性鼻炎治療でも最もよく行われていた治療法でした。

アレルギー性鼻炎の治療法として、抗アレルギー内服薬や、点鼻薬が開発されたことによって、減感作療法があまり用いられなくなった時期もあります。

しかし、近年では、抗アレルギー薬治療の役割が明確になるとともに、アレルギー性鼻炎の研究が進んだ結果、減感作療法の利点が再び見直されるようになってきました。

2009年03月10日

アレルギー性鼻炎の治療方法 5 減感作療法とは 2


減感作療法は、ゆっくり、根気よく行う治療方法といえます。

アレルギーの原因となっている抗原(アレルゲン)のエキスを繰り返し皮下注射して行います。代表的な抗原はスギやハウスダスト、ネコ、イヌ、ハチなどです。

減感作療法で、いきなり高用量のアレルゲンエキスを投与した場合、猛烈なアレルギー反応が誘発され、喘息発作などの副作用を起こすことも考えられます。

減感作療法で大切なのは、副作用が起きないように注意しながら注射を繰り返し、治療効果が現れる濃度まで抗原量を増やしていくことです。

従って、減感作療法でアレルゲンエキスを投与するにあたっては、熟練した医師の決定に従うようにしましょう。

ハウスダストで10倍希釈溶液×0.5ml、スギで2000JAU×0.3ml程度を、安全に投与できるように治療計画を立てます。

前述の投与量はあくまでも目標値であり、各自の病態により投与量は治療計画の目標に達さないこともしばしばあります。

減感作療法は、スギ花粉症では、70〜80%の有効性が認められています。

減感作療法は時間と手間のかかる治療法ですが、アレルギー性鼻炎の根治を望む人には、現時点では最善の治療法のひとつと考えられています。

アレルギー性鼻炎の治療方法 6 減感作療法の効果

減感作療法は、スギ花粉症に関して言えば、70〜80%の有効性が認められています。

減感作療法で2〜3年の治療を受けた人のうち、スギ花粉の大量飛散年であっても、60%までの人は無症状、22%の人は軽症に経過するというデータもあります。

一方、減感作療法で上記の期間治療を受けたのに、スギ花粉の季節に1週間以上生活に支障が出た人は15%程度だったそうです。

もともとダニが原因のアレルギー性鼻炎の症状があり、さらに「スギ花粉のアレルギーもあるけれどもまだ花粉症にはなっていない人」で比較した場合には、スギの減感作療法による治療を受けないで3年以内にスギ花粉症を発症した人は約半数にのぼります。

一方、減感作療法で治療を受けた場合には、同様の条件の人であっても発症率が13%程度まで低下します。

幼年期のスギ花粉症患者に減感作療法を2年以上実施した場合には、成人後の症状の消失・改善が約75%の人にみられます。

これに対し、減感作療法の治療を1年未満受けた場合には、成人後の改善率は15%程度にとどまり、薬物療法の治療のみの場合には5分の1程度の人しか改善が見られませんでした。

ダニアレルギーによるアレルギー性鼻炎では、減感作療法の治療を終了して5年以上がたった場合でも、アレルギー性鼻炎の治療を受けず、薬も必要ないという人は約70%というデータもあります。

幼年期のダニによるアレルギー性鼻炎患者の場合、減感作療法を実施することによって、アレルギー性鼻炎からぜんそくへの移行を予防できるというデータも出ているそうです。

ダニアレルギーのアレルギー性鼻炎をもつ人にダニの減感作療法を実施すると、花粉など他の種類のアレルギーに対する予防効果もあるそうです。

(久徳クリニックホームページ参照)

2009年03月09日

アレルギー性鼻炎の治療方法 7 減感作療法の副作用

減感作療法には副作用が出ることがあります。

減感作療法の副作用には、注射部位にのみ現れる局所反応と、全身性の症状が現れる全身反応があります。

局所反応でよく見られるのは、接種部が赤くなったり、腫れや痒みが出ることです。

減感作療法の治療開始時から見られることは少なく、ある程度アレルゲンエキスの濃度が濃くなってから現れることがあります。

局所反応は治療効果の現れでもありますので、発赤や腫れが3p程度で数日以内に治まるようであれば、心配することはなく、むしろ「程よい効き加減のしるし」ともいえます。

ただし、局所反応が5p以上になったら全身反応が出る可能性もありますので、経過に注意を払う必要があります。

減感作療法の副作用による全身反応としては、じんましん、鼻炎症状の悪化、ぜんそくや発作の誘発などがあげられます。

減感作療法の副作用で最も重症なものとしては、呼吸困難などを伴うアナフィラキシーショックですが、適切に減感作療法を受けている場合にはほとんど心配はないとされています。

経験を積んだ医師が注射による減感作療法を行った場合の喘息発作の誘発率は、1000〜2000回の注射に1回、アナフィラキシーショックの出現は200万回に1回程度といわれています。

(久徳クリニックホームページ参照)

2009年03月08日

アレルギー性鼻炎の治療方法 8 減感作療法の長所

減感作療法によるアレルギー性鼻炎の治療にはいくつか優れた点があります。

減感作療法は、現在行われているアレルギー性鼻炎、花粉症の治療のうち、長期にわたるアレルギー症状の軽減が得られ、また必ずしも率が高いわけではないものの、アレルギー症状の治癒が期待できる唯一の治療法です。

減感作療法には、妊娠、授乳、小児の発育に悪影響を及ぼす心配がありません。

減感作療法は、内服薬、点鼻薬、手術など、他のアレルギー性鼻炎、花粉症の治療法に悪影響を及ぼすこともありません。

減感作療法は、長期間内服薬や点鼻の抗アレルギー薬を使用することと比較した場合、相対的に安価です。

なお、減感作療法の効果については、「アレルギー性鼻炎の治療方法 6 減感作療法の効果」のページに詳しく述べていますので、合わせて参考にしてみてください。

2009年03月07日

アレルギー性鼻炎の治療方法 9 減感作療法の欠点

減感作療法を受けるメリットがいくつかあることを「アレルギー性鼻炎の治療方法 8 減感作療法のメリット」で述べてきましたが、減感作療法には欠点もいくつかあります。

減感作療法の最大の欠点は、効果が現れるまで時間がかかるということです。

減感作療法の効果が現れるまで、早い人でだいたい2ヶ月、約70%の人で半年以上もかかります。

また、それだけ長時間をかけても、残念ながら全てのアレルギー性鼻炎に有効とまではいきません。

薬物治療の効果が数日から数週間ではっきりするのと比較すると、非常に長い期間を必要とします。

アレルギーの原因物質であるアレルゲンエキスの注射によるぜんそくや発作、じんましんを誘発する可能性があります。

また、極めて稀ですが、ショックをおこし最悪の場合死亡した例も報告されています。

なお、減感作療法の副作用については、「アレルギー性鼻炎の治療方法 7 減感作療法の副作用」のページで触れていますので、あわせて参考にしてみてください

多くの抗アレルギー薬が開発されるにつれ減感作療法をやめてしまった医療機関が多く、減感作療法の治療を受けられる医療機関はアレルギー治療に積極的なごく限られた施設しかなくなっています。

(藤原耳鼻科ホームページ参照)

2009年03月06日

アレルギー性鼻炎の治療方法 10 レーザー治療 1

アレルギー性鼻炎(花粉症も含む)は最近では国内人口の10%から30%にものぼるといわれています。

アレルギー性鼻炎の治療は、体質による病気のために治療期間も長くなりがちで、途中で治療をやめてしまう方も多いそうです。

アレルギー性鼻炎の治療は内服や点鼻薬の使用によるものが多いのが現状です。

アレルギー性鼻炎の治療に効果的な減感作療法という治療方法もありますが、長期間にわたる通院が必要な上、減感作療法を行っているクリニックの数も限られています。

レーザー治療はほとんど痛みや出血もない上に短時間で治療できることから近年普及してきています。

アレルギー性鼻炎は体質的な疾患なので、長期にわたる治療が必要になりますが、「仕事や学校の都合で通院できない」、「手っ取り早く症状をなくしたい」という方にはレーザー治療が向いています。

アレルギー性鼻炎の治療で最近広く用いられているレーザー手術は、通常日帰り手術で行われます。

レーザー治療の施術可能な年齢は一般的には10歳前後からと言われています。

レーザー治療の施術では、鼻づまり・鼻水・くしゃみの改善が主な目的ですが、特に、鼻づまりを改善する効果が高いようです。

アレルギー性鼻炎患者にとっては、薬剤量の減少、副作用の回避、通院回数の減少など、医療経済的な負担も減るというメリットがあります。

 

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